
教育資金準備と万が一の保障を兼ね備える仕組み
学資保険は、お子様の将来の教育費を計画的に準備することを第一の目的とした貯蓄型の保険商品です。
毎月あるいは半年や一年ごとに決まった保険料を積み立てていくことで、大学入学や高校入学といった教育費が大きくかかるタイミングに合わせて、お祝い金や満期保険金を受け取ることができます。
銀行の積立定期預金などと比較されることが多いですが、保険ならではの大きな特徴として、契約者である親に万が一のことがあった場合の保障機能が挙げられます。
もし契約期間中に契約者が亡くなったり、所定の高度障害状態になったりした場合には、それ以降の保険料の払い込みがすべて免除されます。
払い込みが免除されたとしても、当初予定していたお祝い金や満期保険金は満額受け取ることができるため、どのような事態になっても子供の教育資金を確実に残してあげられるという安心感が最大のメリットです。
返戻率の重要性と高めるための工夫
学資保険を選ぶ際にもっとも注目すべき指標となるのが返戻率です。
これは支払う保険料の総額に対して、最終的に受け取れるお金がどのくらいの割合になるかを表した数字です。
この返戻率が100パーセントを超えていれば、支払った額よりも増えて戻ってくることになります。
低金利の時代において少しでも効率よく資金を増やしたいと考えるのは自然なことですので、多くの人が返戻率の高い商品を探します。
返戻率を少しでも高めるための工夫として、保険料の払い込みを早めに終わらせる方法があります。
例えば、子供が18歳になるまで払い続けるのではなく、10歳や15歳までで払い込みを完了させるプランにすると、保険会社が資金を運用できる期間が長くなるため、返戻率が上がることが一般的です。
家計に余裕がある時期に短期集中で支払うことで、将来の負担を減らしつつ受取額を増やすことが可能です。
税金の優遇制度を活用できるメリット
学資保険には貯蓄機能だけでなく、税制面でのメリットもあります。
支払った保険料は生命保険料控除の対象となるため、年末調整や確定申告を行うことで所得税や住民税の負担を軽減することができます。
一般の生命保険料控除の枠を利用することになりますが、もし他に生命保険に入っていない場合や、控除枠に余りがある場合には、現金をそのまま銀行に預けておくよりも節税効果の分だけお得になります。
教育資金を貯めながら、毎年の税金も安くなるというのは、家計を預かる身としては見逃せないポイントです。
ただし、受け取る保険金と支払った保険料の差額が一定額を超えると、受け取り時に税金がかかる場合もありますが、一般的な学資保険のプランであれば非課税の範囲内に収まることがほとんどです。
加入時期と途中解約のリスクについて
学資保険への加入を検討するなら、できるだけ早い時期が有利です。
お子様が0歳の時、あるいは出生予定日の140日前から加入できる商品もあり、加入が早ければ早いほど月々の保険料負担が軽くなり、返戻率も良くなる傾向にあります。
逆に子供の年齢が上がってから加入しようとすると、支払い期間が短くなるため月々の保険料が高額になったり、加入できる商品が限られたりすることがあります。
また、もっとも注意しなければならないのが途中解約です。
学資保険は満期まで続けることを前提に設計されているため、途中で解約をしてしまうと、戻ってくるお金が支払った保険料の総額を大きく下回る元本割れを起こす可能性が非常に高いです。
急な出費でお金が必要になったからといって安易に解約しなくて済むよう、無理のない保険料設定で契約することが何よりも大切です。