保険の仕組み

保険の考え方

人は生きていく中で病気やケガ、盗難、地震、火事など様々なトラブルに見舞われるリスクがつきまといます。
何も起きなければいいのですが、何か起きた場合のリスクに備えて、特に金銭面で困らないようにできたのが保険です。
たくさんの人がお金を少しずつ出し合って、トラブルに見舞われた人に対して出しあったお金をあげることで経済的な支援します。
このような相互扶助をベースにしたのが保険で、自分一人でお金を貯めるよりも大きな保障を受けることができるのです。

何もトラブルがなければ保険料が無駄になってしまうと思われるかもしれませんが、保険料は誰かの役に立っています。
また、トラブルがいつ自分に降りかかってくるかわかりません。万が一を考えて備えておくのも保険の役割です。

生活を圧迫するほど高額な保険料は意味がありません。自分や家族にどのような保障が必要なのか考えることも保険に加入する上で大切なことです。

生命保険の仕組み

生命保険は保険契約者が保険料を負担し、この保険料を財源として、誰かが病気や死亡した場合、保険金や給付金が受け取れる仕組みです。
生命保険では集めた保険料と支払った保険金が等しくなることを基本としており、収支相等の原則に基づき計算されます。
しかし、年齢は高くなるほど死亡率は高くなりますし、男女でも異なります。すべての人が同じ保険料を負担すると、若い人は保険料を受け取れる機会が少ないため、不公平です。
公平になるようにリスクの高さに応じて保険料を算出するようになりました。これを給付反対給付均等の原則といいます。

損害保険の仕組み

損害保険も生命保険と同じくリスクに対して、皆で助け合う制度です。
生命保険と異なる点は保険をかけるのが自分やその家族ではなく、家や自動車・バイク、物など一定の偶然の事故によって発生する損害の補てんのために備える保険です。
事故や火災が起きたからいくらというものではなく、交通事故で発生した実損額を支払うという実損払方式が中心となっています。