加入率は約90%
自働車保険には、加入が強制となっている自賠責保険と、任意で加入するものがあります。
自賠責は車検を通すときに次の車検分までを一括で加入するため、有効な車検があれば自賠責に加入していないということはありません。
しかし任意保険の方は加入が強制ではなく、加入しないからと言って法律で罰せられることもありません。
多くの人は万が一に備えて加入していますが、全国で自動車を所有している人の加入率は100%ではなく、約90%程度となっています。
ちなみにこの任意保険は、民間の保険会社で加入できるものもあれば、自動車共済に加入する方法とがあります。
それぞれの割合を見ると、民間の自動車保険商品に加入している人の割合は75%程度、そして自動車共済への加入は全体の14%程度となっています。
自働車で万が一の事故を起こした場合、相手を死傷させた場合には自賠責保険で脂肪なら3,000万円まで、障害なら120万円までが給付されます。
後遺障害の場合には等級によって給付額は異なりますが、75万円~4,000万円が補償されます。
この補償額で不足する金額を、任意保険でカバーするというのが、自働車任意保険の位置づけとなります。
近年では、事故裁判が起こった場合に下される判決を見ても、自賠責保険だけではカバーしきれない補償額が必要となるケースは少なくありません。
そう考えると、万が一に備えて任意保険に加入することは、とても大切です。
任意保険加入率の高い都道府県はココ
全国的にみると自動車の任意保険に加入している割合は90%程度ですが、都道府県ごとにこのぐらいの加入率かというと、必ずしもそういうわけではありません。
都道府県ごとに、加入率が高めの所もあれば低めの所もあります。
任意保険加入率が高いのは、富山県の92.6%をはじめ、島根県や香川県の91.9%、石川県の91.6%や愛知県の91.4%があります。
これらの都道府県は全国平均の加入率よりも高く、安全志向な県民が多い都道府県だと言えます。
加入率が低いのは沖縄県や鹿児島県
全国平均よりも加入率が高い都道府県もあれば、低い都道府県もあります。
全国の都道府県の中で加入率が最も低い所を見ると、最下位は沖縄県の79%です。
80%よりも加入率が低いのは沖縄県だけですが、鹿児島県は82.8%、山梨県と茨城県では84.6%、また宮崎県では84.7%にとどまっています。
自働車任意保険への加入率が低いということは、万が一の事故に遭った時に支払い能力を持たないドライバーがいる可能性が高いという事でもあります。
これらの都道府県でも加入率がアップすることが望ましいですが、もしも旅行などでこれらのエリアを運転する際には、普段よりも安全運転を心がけ、事故を起こさないように注意したいものです。